北海道はストーブつけっぱなしにするの!?暖房費や注意点を一挙公開

北海道って冬はストーブつけっぱなしにするの⁉」と昔、本州の知り合いに驚かれたことがあります。

その当時、寒いときは24時間つけっぱなしにしていましたし、冬の寒い時期は多くの家庭が暖房をつけっぱなしにしていました。

本州の人からしたら信じられなかったのでしょう。

  • 安全性は大丈夫なの?
  • 暖房費がヤバイんじゃないの?
  • そうしないと北海道の冬は暮らせないの?

北海道の冬を経験したことのない人は、そう思うでしょうね。

そこでこの記事では、これから北海道に住む人に向けて、北海道でストーブをつけっぱなしにする理由暖房費や注意点を解説していきます。

この記事で分かること
  • 北海道で暖房をつけっぱなしにする理由
  • つけっぱなしにした時の暖房費
  • つけっぱなしにする時の注意点
目次

北海道で暖房をつけっぱなしにする理由

まずは北海道の冬に暖房をつけっぱなしにする、3つの理由について紹介していきます。

1.つけっぱなしにしないと寒い

1つ目は、つけっぱなしにしないと家の中が寒くなってしまうということです。

家の性能や住んでいる地域にもよりますが、外気温が-15℃を下回ってくると大抵の家は暖房をつけっぱなしにしないと寒くなるでしょう。

しかし冬の期間ずっとこの寒さが続く地域は北海道にはありません。

1月~2月は-15℃を下回ってくる地域が増えてくるので、この期間はつけっぱなしにしている家庭も多いでしょうね。

2.常に家族の誰かが家にいる

2つ目は、常に家族の誰かが家にいる場合です。

専業主婦の家庭などは常に家に人がいるので暖房をつけっぱなしにする人が多いでしょう。

暖房を消してしまったら、室温がどんどん0℃に近づいていきますからね。

そんな寒い家の中で生活するのは、想像を絶するくらいツライものですよ。

大抵の場合、「こんな寒いのはイヤだ!」となって暖房をつけっぱなしにするはずです。

3.小さい子供がいる

3つ目は、小さいお子さんがいる場合です。

小さい赤ちゃんがいる家庭は室温や湿度にはかなり気を使いますよね。

そのため外気温がマイナスになる北海道では、暖房をつけっぱなしにすることも多くなるでしょう。

「子供の身体を冷やしてはいけない」と思い、暖房を消すことができないでしょうからね。

僕も子供が生まれた年の冬は、ストーブと加湿器をガンガン使っていましたよ。

 

このような理由で、北海道ではストーブをつけっぱなしにする人が多いです。

ですが基本的には、どのストーブメーカーも外出時や就寝時は消火することを推奨しています。

やはりストーブをつけっぱなしにするのは色んなリスクがあるようですね。

一体どんなリスクがあるのでしょうか。

ストーブをつけっぱなしにして使う時の注意点

それでは次にストーブをつけっぱなしにして使う時の、3つの注意点について解説していきます。

1.火災リスクがある

1つ目は、火災のリスクがあるということです。

よくある事例ですが、

  • カーテンが接触していて引火
  • ストーブの上に洗濯物を干していて引火
  • ストーブの周りに燃えやすいものを置いていて引火

等々、ストーブをつけっぱなしにすると、このような事故が起きやすくなりますよね。

札幌市では、2016~2021年の5年間でストーブが原因の火災が145件起きています。

ストーブをつけっぱなしにする時は、ストーブの周りに物を置かないように気を付けましょうね。

 

また寝ているときに寝室でストーブをつけっぱなしにするのは絶対にやめましょう。

寝返りを打ったときに布団がストーブに接触してしまい、火災に繋がる可能性が高いです。

「ストーブをつけないと寝れない」という人は、寒い寝室を暖かくする方法について詳しく解説した記事があるので試してみてください。

2.一酸化炭素中毒のリスクがある

2つ目は、一酸化炭素中毒のリスクがあるということです。

石油ストーブやガスストーブは、燃料を燃やすのに室内の酸素を使います。

ですので長い時間つけっぱなしにすると、室内の酸素が少なくなってしまうんですよね。

その結果、酸素が薄くなりストーブが不完全燃焼を起こしてしまいます。

そうすると一酸化炭素が一気に増えてしまい、一酸化炭素中毒のリスクが高まってしまうんですよ。

こうなる前に室内の換気をする必要があります。

とはいえ極寒の北海道ですから、窓を開けて換気してしまうと、せっかく暖めたのに一気に寒くなってしまいますよね。

そんな時は、換気扇を回しましょう。

部屋にある換気口(給気口)を開き、弱で換気扇を回すことで酸素が薄くなることを防ぐことができます。

3.ストーブのメンテナンス時期が早くなる

3つ目は、ストーブのメンテナンス時期が早まるということです。

ストーブをつけっぱなしで使い続けると、内部が汚れたり本体の劣化が早まったりします。

そうなると、暖房効率が下がったり故障の原因に繋がったりしますよね。

ストーブをつけっぱなしにする場合は、

  • 分解掃除は3年に1回のところ、1シーズンに1回行う
  • 1~2年に1回は点検を受ける

など、多めにメンテナンスを受けた方が良いです。

そうすることで、火災リスク・一酸化炭素中毒のリスクも低くなりますよ。

 

ここまでストーブをつけっぱなしで使う時の注意点について解説しました。

これらのリスクを知ることも大切ですが、やはり一番気になるのは暖房費ではないでしょうか。

そこでストーブをつけっぱなしにした時の暖房費を計算してみることにしました。

ストーブをつけっぱなしにした時の暖房費

それでは、ストーブをつけっぱなしにした時の暖房費について計算していきます。

条件を以下のように設定しました。

  • 北海道で一番多い「FF式灯油ストーブ」を想定
  • 使うストーブは「コロナ アグレシオ 2023年モデル」
  • 灯油消費は1時間に0.757~0.22ℓ→あいだを取って「0.4ℓ」に設定
  • 1か月間24時間つけっぱなし
  • 灯油の価格「1ℓ:120円」

この条件だと-20℃でもかなり暖かく過ごせると思いますが、計算してみますね。

まず1時間当たり「0.4ℓ」灯油を消費するので、24時間点けっぱなしで1日あたり「9.6ℓ」灯油を消費します。

そしてそれを1ヶ月(30日)つけっぱなしにするので、月に「288ℓ」灯油を消費することになりますね。

灯油の単価が「120円」なので、月に消費する灯油の量を掛けると「34,560円」になります。

計算式に当てはめてみますね。

0.4(灯油消費/h)×24(一日)×30(一カ月)×120(灯油1ℓ)=34,560円

単純計算ですが、このような結果になりました。

僕の感想ですが「まあこれくらいで済めば、つけっぱなしでも良いよね」といった感じです。

性能の良いストーブを想定しているので、古いストーブならもっと暖房費がかかると思いますよ。

 

「つけっぱなしにすると、こんなに暖房費掛かるの?」って思いますよね。

でも何ヶ月も寒い思いをして暮らすものキツイものがあります。

そこで暖房費を節約する方法を簡単に紹介していきますね。

つけっぱなしだけど節約したい【暖房費節約術】

それでは暖房費を節約する方法をいくつか紹介していきます。

1.家の寒さ対策をする

1つ目は、家の寒さ対策をするということです。

いくら暖房で家の中を暖めても、家の性能が良くないと暖かい空気が外に逃げてしまい室内が寒くなってしまいます。

そうなると暖房はどんどんエネルギーを使うことになり、結果的に暖房費が大きくなっていきますよね。

家の寒さ対策をすることで少ないエネルギーでも家の中が暖かくなるので、暖房費を節約することができます。

家の寒さ対策については、別の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。

2.暖房器具の清掃・メンテナンスをする

2つ目は、暖房器具の清掃・メンテナンスをするということです。

暖房器具は使えば使うほど、ほこりなどの汚れや部品の劣化が進んでいきますよね。

そうすると暖房効率が下がってしまい、暖房器具の燃費が悪化していきます。

そんなときは暖房器具の清掃や定期的なメンテナンスをしましょう。

フィルターや内部の清掃・メンテナンスをすることで、暖房効率が上がり暖房費の節約につながります。

フィルターの清掃は自分でもできますが、内部の分解清掃やメンテナンスはプロに任せた方が安心ですよ。

「なんだか暖房費が高くなった気がする」と思ったら、暖房器具の清掃・メンテナンスを行いましょう。

3.サーキュレーターを使う

3つ目は、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させるということです。

暖房によって暖められた空気は、上に溜まる性質を持っています。

そのため、いくら暖房で家の中を暖めても「足元は寒い」という事になってしまうんですよね。

そこでサーキュレーターや扇風機を使うことで、上に溜まった暖かい空気を循環させ家の中の温度ムラをなくすことができます。

このとき風を天井や暖房器具の上の方に向けることで、効果的に暖かい空気を循環することができますよ。

 

暖房費の節約について詳しく解説した記事を準備していますので、少しお待ちくださいね。

まとめ

まず北海道でストーブをつけっぱなしにする理由について解説しました。

理由の一つとして、つけっぱなしにしないと家の中が寒いということが挙げられます。

北海道では冬に-15℃を下回る地域が多いので、ストーブをつけっぱなしにしないと家の中がどんどん冷えていくんです。

また、専業主婦の家庭などは家に人が居ることが多いので、つけっぱなしになるでしょう。

そして小さい子供がいる家庭も、子供が寒くならないようにとストーブをつけっぱなしにすることが多いですね。

 

ですがストーブをつけっぱなしにする時の注意点もあります。

  • 火災リスクがある
  • 一酸化炭素中毒のリスクがある
  • ストーブのメンテナンス時期が早くなる

ストーブをつけっぱなしにする場合、これらのことに気を付けましょう。

 

またつけっぱなしにした時の暖房費も気になったので、計算してみました。

性能の良いFF式灯油ストーブを想定して計算したので「1ヶ月で34,560円」と思ったよりも安かったです。

とはいえ北海道に38年間住んでいる僕の感想なので、住んだことのない人は「高すぎる‼」と思うかもしれませんね。

 

そこで暖房費を節約する方法を簡単に紹介しました。

  • 家の寒さ対策をする
  • ストーブの清掃・メンテナンスをする
  • サーキュレーターを使う

これらの方法を実践して、北海道の冬をあったかく豊かに過ごしてくださいね。

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