「なんで北海道の冬はこんなに寒いの?毎月の暖房費もヤバイし・・・。何か良い家の寒さ対策はないのかな?」
そんな疑問に答えていきます。
この記事では家が寒くなる原因と寒さ対策の情報をまとめて解説していきますね。
生まれて38年間、北海道で16戸の家に住んできたアク太です。
初めて北海道で冬を迎えたけど暖房費が高すぎるし、何より寒いのがイヤだ・・・。家の寒さ対策方法を知りたい!
暖房費を抑えながら北海道の冬を快適に過ごしたいですよね。
僕が実践してきた家の寒さ対策をすべてお伝えします!
- 家が寒くなる原因
- 家の寒さ対策法のすべて
- 賃貸での寒さ対策で気を付けること
転勤や移住で北海道に住むことになった人は、何をどう対策すればよいのか分からない人も多いと思います。
ですが北海道では家の寒さ対策をするだけで、暖房費が年に10万円以上安くなることもあるんですよね。
北海道の冬を豊かで快適に過ごすためにも、ぜひ試してみてくださいね。
家が寒くなる原因
まずは家が寒くなる原因について解説していきます。
「自分の家が何で寒くなるか?」を知ることで何の寒さ対策をすれば良いか分かりますので、しっかり確認していきましょう。
1.窓や玄関ドアに隙間がある
1つ目の家が寒くなる原因は、窓や玄関ドアに隙間があることです。
その隙間から外の冷気が家の中に入り込むことによって、家が寒くなってしまうんですね。
どんな家でも窓や玄関ドアには隙間があります。新しい家でも目に見えないくらい本当にわずかな隙間があるんです。
その隙間が築年数が経つにつれて少しずつ広がっていき、室温が下がりやすい家になってしまうんですね。
2.家の断熱性能が低い
2つ目の原因は、そもそも家の断熱性能が低いということが挙げられます。
壁・床・天井に使われている断熱材の性能の低かったり、窓のサッシやガラスの性能が低かったりすると、とても寒い家になってしまうんです。
窓でいえば、シングルガラスだと性能が低いです。あと窓のサッシがアルミでできている家も寒くなるはずですよ。
壁や床が冷たかったり、天井から冷気が下りてくる感じがあれば断熱材の性能が低い可能性があります。
3.暖房器具が家の広さに合っていない
3つ目の原因は、暖房器具が家の広さに合っていないということが挙げられます。
しっかり暖房を点けているのに、いつまで経っても家が暖まらない場合は暖房器具が家の広さに合っていない可能性がありますね。
北海道の冬に暖房がなければ、どんなに断熱性能が高い家でもマイナス(-)気温になります。
それだけ北海道の冬の生活にとって、暖房というのは欠かせないものなんですよね。
その暖房器具が家の合っていない場合は、とても寒い家になるでしょう。
4.日当たりが悪い
4つ目の原因は、家の日当たりが悪いことが考えられます。
建物や木々などに囲まれている家は、日中に太陽の光が入ってこないので室温が低くなりやすいです。
しかも冬は夏に比べて太陽の位置が低くなるので、太陽の光が入りにくくなるんですよね。
太陽の光の暖かさは思った以上に強力です。
実際、僕の知り合いがものすごく日当たりの良い家に住んでいたのですが、北海道の寒さが厳しい冬でも太陽が出ている日は暖房を使っていなかったですね。
ここまで家が寒くなる原因について解説してきました。
次に自分の家が寒くなる原因を把握したうえで、寒さ対策の方法について見ていきましょう。
簡単にできる家の寒さ対策【北海道でも効果あり】
それでは家の寒さ対策を紹介していきます。
僕が実際にやってみて家が暖かくなった寒さ対策なので、その効果は折り紙付き(アク太の)ですよ。
すべての寒さ対策をすれば、北海道の厳しい冬でも快適に過ごせるでしょう。
「全部やるのは大変」という人は1番と2番をやるだけでも、かなり家の中が暖かくなり暖房費も抑えらるはずです。
1.窓は気密性と断熱性を高める
1つ目は窓の気密性と断熱性を高める寒さ対策です。
家の暖かさの約50%が窓から逃げていくので、一番重要な寒さ対策になります。
僕が一番おすすめする窓の寒さ対策は「プラダン二重窓」ですね。
コスト・手間・効果を考えても、窓の寒さ対策の中で最強です。
その他にも窓の寒さ対策はたくさんあります。
- 暖房機を窓の近くに置く
- 断熱カーテンを使う
- 断熱シートを窓ガラスに貼る
- 隙間テープでを使う
僕が実践した窓の寒さ対策については、別記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
2.玄関はドアの隙間と土間を対策する
2つ目は玄関ドアの隙間と土間の寒さ対策をする方法です。
古いアパートや一戸建てだと、玄関ドアとドア枠に隙間ができてしまう事があります。
寒い外気が直接家の中に入ってくると、かなり家の中が寒くなってしまいますよね。
このような場合は、隙間テープを使って塞ぎましょう。
また玄関の土間はコンクリートとタイルで出来ていることが多く、冬場になるとかなり冷たくなるので、ここも対策しましょうね。
玄関土間にプラスチックダンボールを敷いて固定し、その上にフロアマットを敷けばOKです。
その他にも玄関の寒さ対策はいくつかあります。
- ドアポストを塞ぐ
- 玄関ドアに断熱材を貼る
- 玄関とリビングの間に間仕切りをする
玄関の寒さ対策についても別記事で詳しく解説しているので、玄関の寒さに困っている人は見てくださいね。
3.床は直接触れない工夫をする
3つ目は冷たい床に触れないようにする工夫についてです。
誰もが思いつくであろう床の寒さ対策として、じゅうたんやマットを敷く方法があります。
でも「とりあえず床にマットを敷けば良い」というわけではありません。
場所に応じてマットを使い分けるようにしましょう。
じゅうたんやマット以外の床の寒さ対策と、場所別おすすめマットについては、別記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
4.浴室は使い方を見直す
4つ目は浴室の寒さ対策についてです。
昔ながらのタイルの浴室は、冬場になるとかなり冷えてしまいます。
ですが浴室は使い方を見直すだけで、かなり暖かくなりますよ。
お金をかけずにできる対策をしては、
- 湯船のフタをしない
- 常に浴室の扉を開けておく
- 換気扇を回しっぱなしにしない
などがあります。
その他にもお風呂の寒さ対策はありますが、別記事で紹介しているので詳しく知りたい人はそちらを見に行ってくださいね。
5.寝室は寝具やベッドの位置を見直す
5つ目は寝室の寒さ対策についてです。
窓・玄関・床の寒さ対策をしても寝室が寒い場合は、暖かい寝具を使ったり寝る位置を変えたりすることで暖かく寝ることができます。
寝具については、暖かい掛布団を買うことをおすすめしますね。
ちなみに僕がおすすめしている「ママウォーム」という掛布団は、北海道の冬に暖房を切っても暖かく寝ることができますよ。
ママウォームについて忖度なしにレビューした記事もあるので参考にしてくださいね。
また、ベッドや布団の位置も重要になってきます。
窓際や換気口の下に寝る場所を配置したらとても寒いので、それ以外の位置で寝るようにしましょう。
寝室の寒さ対策についても、別記事で紹介しています。
6.換気扇・換気口の使い方を見直す
6つ目は、換気扇・換気口の寒さ対策です。
換気扇や換気口は、家の中と外を直接つなげている部分なので、寒い冬には冷気が侵入してくることがあります。
この冷気を放っておくと、家全体の室温をかなり下げてしまうんですよね。
換気扇は、キッチン・お風呂・トイレなどに設置されていることが多いですが、風の強い日は冷気が侵入してくるのが分かるはずです。
また換気口は各部屋に設置されていることが多く、そこから冷気が侵入してくるとなると、家全体がかなり冷えてしまいます。
極寒の地、北海道で暖かく過ごすうえで、換気扇や換気口の寒さ対策をすることは非常に重要なことなので、ぜひ実践してみてくださいね。
7.暖房器具を上手に使う
7つ目は暖房についてです。
北海道の冬には100%使うことになる暖房ですが、これ上手に使うことで光熱費を抑えながら冬場を暖かく過ごすことができます。
やっぱり暖房費が高くなるのは嫌ですよね。
暖房の上手な使い方はいくつかあります。
- 日が出ている時間帯は暖房を切る
- タイマー機能を活用する
- セーブ運転を活用する
- 眠っている時は暖房を切る
暖房のカテゴリーを用意していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
8.服装でカバーする
8つ目は家の中を暖かい服装で過ごすということです。
室内がマイナス(-)気温でも、何重にも厚着すれば乗り切ることができるでしょう。
- 温かいインナーを着る
- 靴下を履く
- アウターを着る
ですがどうでしょう。アウターを着ながら家の中でリラックスできるでしょうか?
不快じゃない人は良いのですが、もし厚着が不快な人は最終手段として取っておきましょう。
寒い室内を暖かく過ごすための部屋着についてまとめた記事もあるので良かったらどうぞ。
このように僕が実践した寒さ対策について解説しましたが、賃貸に住んでいる人は寒さ対策するうえで注意することがあります。
賃貸での寒さ対策は注意が必要
持ち家の人は良いのですが、賃貸で部屋を借りている人が寒さ対策をする時は注意点があります。
それは「原状回復できる程度に寒さ対策する」という事です。
賃貸契約において退去時には、原状回復義務を負うことが民法で定められています。
参照元URL【法務省】:https://www.moj.go.jp/content/001289628.pdf
簡単にいうと「家を元の状態にして返してね」ということですね。
なので寒さ対策をして家が壊れたり、取れない汚れが付いたりすると修理費用を請求されることがあるんです。
実際に僕も以前住んでいた家で寒さ対策をして、わざとではないですが窓を壊してしまい修理費用を負担したことがあります。
賃貸ではあまりに大掛かりなDIYや寒さ対策は避けた方が良いですね。
賃貸向けの寒さ対策については別記事で詳しく紹介しています。
賃貸であれば色々気を使う必要がありますが、持ち家だった場合は寒さ対策の幅が広がります。
本格的なDIYやリフォーム、思い切って家自体を建替えることもできますよね。
そこで次からは持ち家だからできる、リフォームや建て替えについて解説していきます。
持ち家の本格的な寒さ対策【リフォーム・建替え】
もし持ち家に住んでいて、いくら寒さ対策をしても家が寒い場合はリフォームや建替えを検討するのも一つです。
中には大掛かりなDIYを考える人もいるかもしれませんが、本格的な断熱リフォームはプロに任せた方が良いですよ。
「自分で断熱リフォームをして余計寒くなった」なんて事があったら目も当てられませんからね。
それでは具体的にどのような方法があるのか、確認していきましょう。
リフォームなら窓と玄関を最優先
まずは窓や玄関のリフォームです。
窓や玄関は家の中でも、寒い外気が侵入しやすい箇所になります。ここをリフォームすることで寒い家はかなり暖かくなるはずです。
北海道の家のほとんどは最低でも二重窓になっていますが、それでも北海道の冬の寒さだと家の中がかなり寒くなってしまうんですよ。
シングルガラスの窓を複層ガラス(ペア・トリプルガラス)に変えたり、アルミ製のサッシを樹脂に変えることで格段に家の室温は高くなります。
また玄関に関しては、断熱材の入っていない玄関ドアを断熱材入りのものに交換するだけでも家の中は暖かくなりますね。
リフォームを考えるなら、一番に優先したいのが窓や玄関のリフォームですね。
壁・床・天井の断熱リフォームも効果的
次に壁・床・天井に性能の良い断熱材を入れる方法です。
壁・床・天井は窓程ではないですが、冬の冷たい外気を家の中に入れてしまいます。
特に壁・床・天井の中の断熱材が薄かったり入っていなかった場合は、かなり家の中が寒くなってしまうでしょう。
性能の高い断熱材は熱伝導率が低く、外気の影響を家の中に持ち込みません。また断熱材が厚ければ厚いほど家の中の暖かさを外に逃がさなくなります。
性能の高い断熱材を入れることで、家の中は快適な温度を保ちやすくなるでしょう。
ただし、壁に断熱材を入れるには一度壁を壊す必要があり、大掛かりなリフォームが必要で費用も比較的大きくなります。
逆に天井や床は断熱材を入れるときに壊す必要がなく、比較的安くリフォームできるのでおすすめですね。
セントラルヒーティング・全館空調の導入
次にセントラルヒーティングや全館空調を導入するリフォームです。
かなり断熱性能が良い家じゃない限り、北海道の冬に暖房が付いていない部屋は寒くなってしまいます。
家の中に寒い部屋があると、その寒さの影響を受けて他の部屋も室温が下がってしまうでしょう。
セントラルヒーティングや全館空調を導入することで、寒い部屋が無くなり家全体を快適な室温に保ってくれます。
セントラルヒーティングは、ひとつの熱源(ボイラー)から温水を各部屋に設置されたパネルに送り、パネルの熱によって家を温める暖房システムです。
リフォーム費用は100~150万程かかるでしょう。
全館空調は、ひとつのエアコンで暖かい空気を家全体に循環する暖房システムです。
リフォーム費用はかなり高く、200~300万程度かかるでしょう。
北海道の冬を考えると僕は「セントラルヒーティング」をおすすめしたいですね。
実際にセントラルヒーティングの家に住んでいますが、北海道の冬でも家の中すべての場所で暖かく過ごせています。
入浴好きならユニットバス導入
次は浴室のリフォームです。
浴室や脱衣所が寒いのは下手すると命に関わりますし、一番リラックスできる場所が寒いのは嫌ですよね。
とはいえ昔ながらのタイル張りの浴室は、北海道の冬でなくても寒くなるものです。
「ゆるりとリラックスしてお風呂に入りたい」
そんな人はユニットバスを導入を検討しましょうね。
ユニットバスであれば浴室全体を断熱材で囲っていたり、床暖房機能もあったりするので段違いに暖かく、リラックスしてお風呂に入れるでしょう。
思い切ってフルリノベーション・建替えを検討
次にフルリノベーションと建替えです。
もし大きく費用をかけられるのであれば、フルリノベーションや建替えも検討してみましょう。
フルリノベーションは基礎や柱を残して家を一新するので、お金をかければ窓や断熱材、暖房システムの導入など、性能の良い家にすることができます。
さらに費用をかけらるのであれば建て替えが一番良いですね。
一度家を解体して新しく立て直すので、断熱性能を良くするだけでなく、間取りや家の構造が一新できてワクワクできます。
ただしフルリノベーションと建替えは、2回引っ越す必要があったり、家を解体する必要があるので費用がかなり大きくなるのがデメリッですね。
家の寒さ対策で北海道を快適に過ごそう
まず寒い家になってしまう原因は、主に4つあります。
- 窓や玄関に隙間
- 家の断熱性能の低さ
- 家の広さに合わない暖房器具
- 日当たりの悪さ
自分が住んでいる家が寒くなる原因を把握しましょう。
そのうえで、どの寒さ対策をするか決めれば、効果的に北海道の冬を暖かく過ごすことができますよ。
そして僕が実際にやったことのある、家の寒さ対策について紹介しました。
- 窓の気密・断熱を高める方法
- 玄関の寒さ対策
- 床に直接触れない工夫
- 浴室が暖かくなる使い方
- 寝室の寒さ対策
- 暖房の効果的な使い方
- 服装の寒さ対策
すべての寒さ対策を実践すれば、どんな寒い家でも10℃以上室温を上げることも難しくありません。
ただし賃貸に住んでいる人が寒さ対策する場合、退去時に家を元の状態にして返せる程度の寒さ対策にしてください。
賃貸を借りる人には原状回復義務がありますので、設備を壊したり汚れが落ちない場合に修理費用を請求されますので。
逆に持ち家の人は簡単な寒さ対策をするよりも、リフォームや建替えをした方が良い場合もあります。
- 窓や玄関のリフォーム
- 壁・床・天井の断熱リフォーム
- 新しい暖房システムの導入
- ユニットバスの導入
- フルリノベ・建替え
家の寒さの状況や費用面を考えて、自分に合った方法を選んでみてくださいね。
このブログを見たあなたの北海道ライフが、豊かになることを願っています。
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