最近では光熱費の高騰によって、プラダンで二重窓を作る人が増えてきました。
家の暖かさは50%以上が窓から逃げていくので、DIYで寒さ対策をするなら一番の候補に挙がると思います。
女性でも手軽に作れるし、コスパ良く窓の寒さ対策をすることができますからね。
とはいえ、まだ作ったことのない人は「作り方」や「断熱効果」が気になると思います。
そこでこの記事では、北海道の『一戸建て3戸・アパート11戸』で寒さ対策をしてきた僕が、プラダン二重窓の効果と作り方を解説していきます。
- プラダン二重窓の断熱効果
- プラダン二重窓の作り方
ちなみに「映像で作り方を見たい」という人のためにプラダン二重窓の作り方の動画を用意しているので参考にしてください。
▼家の寒さ対策まとめ▼
プラダン二重窓の効果|北海道で使って感じたこと
まず始めに、北海道でプラダン二重窓を使って感じたことを伝えていきます。
まだ使ったことがない人は、作った後のことをイメージできると思いますので参考にしてくださいね。
家の暖かさが上がる
プラダン二重窓を作ってから、家が段違いに暖かくなりました。
作る前は窓から冷気が流れてくるのが分かりましたが、作ってからは全然気にならなくなったんです。
僕は他にも色んな窓の寒さ対策をしてきましたが、プラダン二重窓が一番効果を感じることができましたね。
北海道の冬でもプラダン二重窓を作ってから室温が5℃くらい上がりましたよ。
もちろん北海道の冬なので暖房ありきの話ですが、プラダン二重窓を作ることでかなり家が暖かくなるのは間違いありませんね。
冬にかかる暖房費が下がる
家が暖かくなることで、冬にかかる暖房費が安くなりました。
それはそうですよね。
プラダン二重窓で家の断熱性能が上がれば、いつもよりも少ない暖房エネルギーで室温をキープできますからね。
窓以外にも家の寒さ対策をやっていましたが、昔住んでいた古いアパートで40,000円くらい掛かっていた暖房費が6,000円くらい安くなりましたよ。
北海道の冬の暖房費は死活問題なので、とても嬉しい効果ですね。
結露への効果はあまり感じない
プラダン二重窓は結露対策にもなると聞きましたが、僕は結露への効果はあまり感じませんでした。
北海道の冬だとプラダン二重窓を作っても、外気に接している窓には結露ができてしまいます。
というのも僕はプラダン二重窓を「寒さ対策できればいいや」と思って作っているので、がっちり隙間のないように作っていません。
ある程度の隙間があっても、寒さ対策としては十分だからです。
ですのでがっちり隙間がないように作れば、いくらか結露しにくくになるかもしれません。
窓の結露対策をしたいのであれば他にも方法あるので、僕はそっちをやっていました。
耐久性が低い
プラダンは耐久性がそこまで高くないので、時間が経つと反ったり脆くなったりします。
特に日光が当たりやすい場所や結露しやすい場所に作ると、半年~1年くらいでボロボロになっちゃうんですよね。
そのような場所に二重窓を作る場合は、プラダンではなく「ポリカ中空ボード」で作ると良いです。
ポリカ中空ボードは耐久性は高いですが、値段がプラダンの3倍くらいします。
断熱効果はプラダンと変わらないので、コストを安くしたい人は、日当たりの強い窓や結露しやすい窓だけポリカ中空ボードにしておきましょう。
ここまで北海道でプラダン二重窓を使ってきて感じたことを紹介しました。
次にプラダン二重窓の作り方です。
【5STEPで解説】プラダン二重窓の作り方
それではプラダン二重窓の作り方を、5つのSTEPに分けて詳しく解説していきますね。
まずプラダン二重窓を作るために必要な道具を準備しましょう。
- カッター
- メジャー
- マジック(マッキ―)
- 長い定規(のようなもの)
僕は長い定規がなかったので、鉄の棒を使いました。
それでは始めてきましょう。
STEP1.窓の額縁の長さを測る
材料を用意する前に、まずはメジャーで窓の額縁の長さ(縦と横)を測ります。
そうすることで、必要な材料の量が分かるので「プラダン買い過ぎた~」「プラダンの長さが足りない~」なんてことにはなりません。
僕が今回DIYする窓の額縁は「縦112cm、横74cm」でした。
次にその寸法に合うように材料を用意していきます。
STEP2.プラダン二重窓に必要な材料を用意する
材料は北海道各地にあるホームセンター「ホーマック」で取り揃えました。
- プラスチックダンボール
- プラスチックレール(取扱いのない店舗もある)
- 両面テープ
これらの材料を扱っていない店舗もありますので、その場合はネット通販を利用しましょう。
材料費は約2,500円でした。安いですね。
では、これらの材料を加工していきます。
STEP3.材料を加工する
加工すると言ってもそんなに難しくありません。
プラスチックレールとプラスチックダンボールを窓の長さに合わせてカットするだけです。
ですがこの工程は、プラダン二重窓を作るうえで一番重要な工程なので丁寧にやっていきましょう。
まずプラスチックレールは、窓の額縁の横の長さに合わせてカットして2本用意しましょう。
メジャーで長さを測りマジックで印を付けたら、カッターでプラスチックレールに切れ込みを入れます。
切れ込みがある程度入ったら「ポキッ」と折って大丈夫です。
次はプラスチックダンボールです。
プラスチックダンボールは、二重窓を開閉するために2枚に分けた方が良いです。
このとき横の長さは半分にカットするのではなく、2~3cmほど長くカットしましょう。
長くカットした分だけプラダン二重窓の扉が重なるので隙間がなくなります。
僕がプラダン二重窓を設置する窓は「横:74cm・縦:112cm」なので、「横:38~40cm・縦:112cm」を2つ作ります。
この場合プラスチックレールの厚みの分があるので、縦の長さが少し長くなるはずです。
ですが、この段階で縦の長さを調節しない方が良いですね。
これは「STEP5」のプラダンを取り付けるときに微調整しましょう。
それでは次はプラスチックレールを窓の額縁に貼っていきます。
STEP4.窓の額縁上と下にレールを貼る
カットしたプラスチックレールに両面テープを貼り、窓の額縁の上と下に貼っていきます。
この時、プラスチックレールが窓に対して平行になるように気を付けて貼りましょう。
額縁の両端に印を付けると、曲がることなくまっすぐ貼ることができますよ。
次にプラスチックダンボールをプラスチックレールに「はめて」いきます。
STEP5.プラダンをレールにはめて完成
カットしたプラスチックダンボールをレールに「はめて」いきます。
このときにプラダン(縦)が長い場合は、プラスチックレールに「はめながら」カッターを使って少しずつ調節していきましょう。
あまり大胆に縦の長さを短くしてしまうと、短くなりすぎてそのプラダンが使えなくなり買い直しになりますので少しずつです。
そしてちょうど良い長さ(縦)になって「はめたら」プラダン二重窓の完成です。
もしちょうど良い長さ(縦)になってもプラスチックダンボールが反ってしまうようであれば、樹脂ジョイナーを使いましょう。
樹脂ジョイナーもホーマックに売っています。
プラダン二重窓を作るのにかかった時間は約20分で、かかったお金は約2,500円でした。
もし窓に額縁がない場合は、プラスチックレールと両面テープの代わりに、マジックテープを代用することで同じような寒さ対策をすることが出来ます。
「二重窓以外のプラダンでできる窓の寒さ対策」については、別記事で解説していますので参考にしてくださいね。
低コスト・簡単DIYでプラダン二重窓を作ろう
プラダン二重窓は、低コストで女性でも簡単にできる窓の寒さ対策です。
それだけではなく北海道の冬でも家の室温を保ってくれるので、暖房費の節約や冬の快適な暮らしに繋がりますよ。
ただし北海道の冬には結露対策効果はそこまで感じませんでした。
また強い日光が当たる場所などではプラダンが劣化しやすいので、そういった場所ではポリカ中空ボードで二重窓を作りましょう。
作り方も簡単で、この記事で紹介した通りに作れば断熱効果の高いプラダン二重窓を作ることができます。
作るのにかかる時間は「約20分」で、かかったお金は「約2,500円」でした。
北海道でも効果のあるプラダン二重窓を作って、寒い冬をあったかく暮らしてくださいね。
家の寒さ対策の記事をまとめたページもありますので、北海道の暮らしにお役立てください。
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