「北海道の冬にエアコン暖房を使いたい・・・。でも寒冷地仕様じゃないから使えないのかな?」
そんな疑問に答えていきます。
結論からいうと、北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンは使わない方が良いですよ。
16戸の家で北海道の冬を経験したアク太です。
北海道に引っ越すときに普通のエアコンを持ってきたんだけど、冬に使えないの?
使えないわけではないです。でも寒冷地エアコンを買ったほうが得ですよ。
この記事を読めば北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンの暖房を使わない方が良い理由が分かります。
極寒の中、普通のエアコンの暖房を使っても良い事はありません。
北海道の冬にエアコン暖房を使うなら、いっそのこと寒冷地エアコンに切り替えた方が安くつくでしょう。
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北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンが使えない3つの理由
それでは早速、北海道の冬に普通のエアコンを使わない方が良い理由を解説していきます。
- 暖房能力が低い
- 室外機が故障する可能性がある
- 頻繁に暖房が止まる可能性がある
1つずつ詳しく解説していきますね。
暖房能力が低い
1つ目は寒冷地エアコンに比べて暖房能力が低いということです。
エアコンの室外機にはコンプレッサーという空気を暖める機械が入っています。
外の空気をコンプレッサーで暖めて、室内に送る暖かい空気を作っているんですよね。
寒冷地エアコンと比べて寒冷地仕様じゃないエアコンは、このコンプレッサーの大きさや能力が低いんです。
なのでマイナス気温の北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンを使うと、空気を暖めきることができず室内に暖かい空気を送ることができないんですよね。
そうなると「ただ電力を使うだけで室内は暖まらない」なんてことになってしまいます。
北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンを使うのは、エネルギー(電気代)の無駄遣いになってしまいますよ。
ちなみにエアコン暖房の電気代の節約方法を紹介した記事もあるので参考にしてみてください。
室外機が故障する可能性がある
2つ目は室外機が故障する可能性があるということです。
北海道の冬にエアコン暖房を使うと、室外機の中にある熱交換器が凍ってしまいます。
そうなると凍った熱交換器を溶かすために、霜取り運転という機能が稼働し始めるんですよね。
その霜取り運転をしたときに出た水が室外機の中で凍って氷柱になり、室外機のファン(プロペラ)とぶつかり故障してしまうことがあります。
また雪が積もることで室外機が埋まってしまうのも故障の原因となるんですよね。
室外機が故障してしまったら、修理や買い替えにお金が掛かってしまいます。
北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンを使うのは、故障のリスクが非常に高くなってしまいますよ。
頻繁に暖房が止まる可能性がある
3つ目はエアコン暖房が頻繁に止まってしまう可能性が高いからです。
寒い北海道の冬に暖房が止まってしまうのは死活問題ですよね。
エアコンの室外機は外の気温が低くなると霜取り運転をする頻度が増えます。
実は霜取り運転をしている時は暖房が止まってしまうんですよね。
寒冷地仕様じゃないエアコンは霜取り運転の能力も低く、北海道の冬の外気温だと常に霜取り運転が稼働するでしょう。
そうなると、
- 霜取り運転にエネルギー(電気代)を使う
- エネルギー(電気代)を使っているのに暖房は点かない
ということになってしまいますよ。
電気代がかかるのに暖房は点かないなんて無駄でしかないですよね。
電気代が高騰している中で北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンを使うのは、お金をドブに捨てるようなもんですね。
ここまで北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンを使わない方が良い理由について解説してきました。
やはり北海道の真冬に暖房としてエアコンを使うなら、これらの対策が万全な寒冷地エアコンの方が圧倒的に良いですね。
しかし賃貸やアパートに住む人は、備え付けのエアコンが寒冷地仕様じゃないことも多いはずです。
そうなると自分で寒冷地用か普通のエアコンかを選ぶのは難しいですよね。
寒冷地仕様じゃないエアコンが付いている賃貸の場合
北海道民は「メイン暖房はエアコン」という感覚がなく、大体の賃貸は灯油ストーブやガスストーブがメイン暖房になるんですよね。
なので北海道では賃貸やアパートに備え付いているエアコンが寒冷地仕様じゃないことも多いんです。
賃貸のエアコンが寒冷地仕様じゃない場合はメイン暖房として使わずに、微妙に寒い時期の暖房として使うことをおすすめします。
なぜかというと、微妙に寒い時期であればエアコン暖房の方が暖房費が安く済む可能性が高いからですね。
もちろん「電気・ガス・灯油の価格」によって変わりますが、肌寒いくらいの寒さならエアコンの方が暖房費が掛からないことが多いんです。
季節的には「4~5月頃」と「9月後半~10月頃」くらいの気温であれば、寒冷地仕様じゃないエアコンの暖房でも大丈夫ですね。
僕も春先や秋口にはエアコン暖房を使っています。
とはいえ寒冷地仕様じゃないエアコンの暖房を使ううえで大切なのは外気温です。
寒冷地仕様じゃないエアコンの暖房が何度まで使えるのか見ていきましょう。
寒冷地仕様じゃないエアコンは何度まで使えるか
グレードや機種によっても違いますが寒冷地仕様じゃないエアコンは-15℃くらいまでは使えます。
「結構寒くても使えるじゃん」と思ったかもしれません。
しかし暖房能力やランニングコスト(電気代)を考えると、そこまで寒い時期には使わない方が良いですよ。
外気温が0℃を下回ってくると、
- 霜取り運転で暖房が止まる頻度が増える
- 外気温が低すぎて暖かい風が出てこない
など、電気代だけ掛かって部屋が暖まらなくなります。
また寒くなればなるほど故障のリスクも高くなりますよ。
なので寒冷地仕様じゃないエアコンは、外気温が5℃を下回ったら使わないようにしましょう。
北海道の真冬は寒冷地エアコンを使って暖かく暮らそう
この記事では、北海道の冬に寒冷地仕様じゃないエアコンが使えない理由を解説してきました。
結論としては、北海道の真冬にエアコン暖房をメインにするなら寒冷地エアコンを使いましょう。
近年の寒冷地エアコンは、真冬の北海道でもエアコン暖房だけで暖かく過ごすことができますよ。
ですが寒冷地仕様じゃないエアコンは、
- 暖房能力が低い
- 室外機が故障する可能性がある
- 頻繁に暖房が止まる可能性がある
などの理由で、北海道の冬に暖房として使わない方が良いですね。
しかし北海道では賃貸に付いているエアコンが寒冷地仕様じゃないことが多いです。
そのような場合は、メイン暖房としては使わずに肌寒いくらいの時期の暖房として使いましょう。
外気温が5℃を下回った時にメイン暖房に切り替えると、暖房費が安く済むのでとても経済的ですよ。
エアコンを有効活用して北海道の寒い時期を暖かく過ごしましょうね。
北海道でエアコン暖房を使うときの疑問をまとめたページもありますので、暖かい暮らしにお役立てください。
コメント
コメント一覧 (2件)
当方は札幌に在住です。この夏ダイキンのエアコンを入れたのですが、設置した業者さんから寒冷地仕様じゃないので真冬に暖房を使うと故障するので使わないようにと言われました。こちらのサイトを拝見し、細やかなご説明でそういうことなのかと納得しました。情報深く感謝申し上げます。ところでご質問です。暖房運転はNGで、また厳冬期に冷房は使うことは無いのですが送風運転もダメなのでしょうか。冬の暖房使用時は部屋の上部に暖かい空気が滞るのでエアコンの送風運転でサーキュレーターのように使えないのかなと思いました。ご教示いただけると有り難いです。
コメントありがとうございます!
また対応が遅くなり申し訳ございません。
=暖房運転はNGで、また厳冬期に冷房は使うことは無いのですが送風運転もダメなのでしょうか。=
送風は室外機を通さず室内機だけで完結するので、使っても問題ないですよ。
ちなみに僕はサーキュレーターで室内の空気を循環させていますね。
エアコンの送風も同じような効果が期待できると思いますよ!