- 北海道ではセントラルヒーティングが主流だけど暖房費は安いの?
- 最近のエアコンは性能が良いしコスパも良いんじゃない?
- 実際に使っている人にどっちがお得か比較して欲しい!
北海道の住むうえで暖房器具選びはとても重要です。適当に選んでしまうと年に10万円以上の損をすることもありますよ。
僕は-20℃を下回る地域で家を建てましたが、メイン暖房にセントラルヒーティングを選びました。
あとになって「最近のエアコンは北海道のメイン暖房でもイケる」という事を知り、ちゃんと考えておけば良かったと思ってます。
そこでこの記事では「セントラルヒーティングとエアコンを徹底的に比較した結果」を紹介していきます。
この記事を読めば、どちらを選べば北海道の冬を暖かく豊かに過ごせるかが分かりますよ。
電力会社の変更をすれば圧倒的にエアコンの方が暖房費は安くなります。ほくでんから電力会社を変えたくないなら、セントラルヒーティングの方が少しだけお得です。
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セントラルヒーティングとエアコンにかかる暖房費を比較
それでは早速セントラルヒーティングとエアコンの1カ月当たりの暖房費を比較していきましょう。
比較する方法は「一次エネルギー換算」を使って計算します。
別のエネルギー源(電力・ガス・灯油など)を比較するためエネルギーの単位を変換する方法のこと。エネルギーの種類が違っても同じ基準でエネルギー消費量を比較できる。
要は「エアコン暖房にかかる電気代」と「セントラルヒーティングにかかるガス代」を簡単に比較できるということです。
僕の家でかかった都市ガスセントラルヒーティングのガス代を元に計算していきますね。
また計算する条件は以下のとおりです。
住んでいる環境や使用状況で暖房費は変わってくるので、参考として見てくださいね。
セントラルヒーティングの我が家の暖房費
まずセントラルヒーティングを使っている我が家の暖房費を見ていきましょう。
北海道で一番暖房費がかかる1月の使用量を使って計算します。
結論としては「28,522円」でした。(北ガスの単価に換算)
ただしエコジョーズのセントラルヒーティングには少し電気代が掛かってきます。
その分は考慮してないことを念頭に置いてくださいね。
これより下は難しい計算を解説しています。結論だけ知りたい人はジャンプしてください。
まず2023年1月のガス使用量は「245m3」でした。
これを北ガスの単価に換算すると以下のようになります。
基本料金 | 単価 | 我が家のガス代(使用分) | |
0m3から15m3 | 2,695.00円 | 133.32円 | 1,999.8円 |
15m3を超え30m3 | 2,899.60円 | 119.68円 | 1,795.2円 |
30m3を超え80m3 | 3,364.90円 | 104.17円 | 5,208.5円 |
80m3を超える場合 | 4,337.30円 | 92.01円 | 15,181.65円 |
合計 | 4,337.30円 | 24,184.55円 |
「基本料金」と「我が家のガス代(使用分)」を足すと「28,522円」になりますね。
我が家のエコジョーズのセントラルヒーティングにかかったガス代を詳しく紹介した記事もありますので、良かったら見てください。
エアコン暖房にかかる電気代を計算
次にエアコンにかかる暖房費を計算していきます。
結論としては「31,316円」でした。(ほくでんの「従量電灯B 40A」の単価に換算)
これより下は難しい計算を解説しています。結論だけ知りたい人はジャンプしてください。
まずエアコン暖房にかかる電気代とセントラルヒーティングにかかるガス代を比較するために、ガスのエネルギー量を電力に変換します。
- 都市ガス(13A)1m3あたりの発熱量=45MJ
- 1MJ=電力 0.2778kWh
- 都市ガス(13A)1m3を電力に変換=45MJ× 0.2778kWh=12.501kWh
都市ガス(13A)1m3あたりのエネルギーを電力エネルギーに変換すると『12.501kWh』ということが分かりましたね。
次に我が家のセントラルヒーティングのガスの使用量を電力に変換していきます。
我が家のガス使用量を電力に変換=245m3×12.501kWh=3,062.745kWh
都市ガスを「245m3」使うということは、電力を「3,062.745kWh」使うのと同じエネルギーということが分かりました。
ですがエアコンには「ヒートポンプ技術」が使われていて、暖房効率が非常に高いです。
その高さをCOP(性能係数)という数値で表されています。
今回使う想定のエアコン「三菱電機 ズバ暖霧ヶ峰 VXVシリーズ18畳用」の暖房時のCOP(性能係数)は「約4.41」と言われているので、これを計算に入れていきます。
今回使用する想定のエアコンの消費電力=3062.745kWh÷4.41COP=694.5kWh
「三菱電機 ズバ暖霧ヶ峰 VXVシリーズ18畳用」でセントラルヒーティングのガス245m3分の暖房エネルギーを作るのに694.5kWhの電力が必要ということが分かりましたね。
これをほくでんの「従量電灯B 40A」の単価で計算します。
ほくでん「従量電灯B 40A」 | 「 | 694.5kWh」使用時の電気代|
基本料金 | 1,610.40円 | |
120kWhまで | 35円35銭 | 4,242円 |
120kWhをこえ280kWhまで | 41円64銭 | 6,662.4円 |
280kWhをこえる分 | 45円36銭 | 18,801.72円 |
合計 | 31,316円 |
「基本料金」と「694.5kWh使用時の電気代」を足すと「31,316円」になりますね。
セントラルヒーティングとエアコンの暖房費を比較|まとめ
ここまでセントラルヒーティングのガス代とエアコン暖房にかかる電気代を比較してきました。
セントラルヒーティングのガス代が「28,522円」で、エアコンの電気代が「31,316円」という結果になりましたね。
そこまで大きな差はありませんが、都市ガスのセントラルヒーティングの方が少し安かったです。
ただし、これは電力会社が「ほくでん」だからなんですよね。
ここでは北海道で一番多く使われている「ほくでん」を例に比較しました。
今現在、電力の自由化が進み、北海道にもたくさんの電力を供給する会社があります。
ほくでんから自分に合った安い電力会社変更すると、エアコン暖房の方が圧倒的に安くなるんですよね。
僕もほくでんから電力会社を変更して、毎月の電気代がかなり安くなりましたよ。
次に「ほくでん」から電力会社を変更した場合のエアコン暖房の電気代を紹介します。
電力会社を変更すればエアコン暖房の方がお得
それではほくでんから電力会社を変更した場合のエアコン暖房の電気代を紹介していきます。
ここでは僕が契約している電力会社を例に紹介していきますね。
我が家が契約している電力会社を使った場合
我が家は「エバーグリーン・リテイリング」という電力会社と契約しています。
エバーグリーン・リテイリングであれば、エアコン暖房の電気代が「21,313円」で済むんですよね。
それでは計算していきます。結論だけ知りたい人はジャンプしてください。
我が家のセントラルヒーティングで使うガスの量を電力に変換すると「694.5kWh」でしたね。
これをエバーグリーン・リテイリングの電気の単価に当てはめて計算します。
エバーグリーン「従量電灯B 40A」 | 「 | 694.5kWh」使用時の電気代|
基本料金 | 1362.68円 | |
120kWhまで | 23.85円 | 2,862円 |
120kWhをこえ280kWhまで | 29.35円 | 4,696円 |
280kWhをこえる分 | 29.90円 | 12,393円 |
合計 | 21,313円 |
このように21,313円とセントラルヒーティング(28,522円)と比べても、圧倒的に安くなるんですよね。
なのでエアコン暖房なら、絶対に電力会社を変更した方が良いんです。
とはいえ北海道にはたくさんの電力会社があります(103社)。
その中から自分が一番お得に使える電力会社を探すのは、メチャクチャ大変なんですよね。
『この会社が良いな!』と思っても、住んでいる地域に電力を供給していないこともありますよ。
そこで僕が使ったのは「エネチェンジ」という電力会社比較サイトです。
エネチェンジで一番おトクな電力会社がすぐに見つかる
エネチェンジで今契約している電力会社の契約内容や電気代を入力するだけで、自分の家庭に一番合った電力会社を教えてくれます。
またすべてがWEBで完結するので、料金の比較や手続きがとてもカンタンです。
他のサイトはメールや電話のやり取りがあるからメンドクサイ。
さらにエネチェンジ独自のキャンペーンで、現金キャッシュバックもやっているので、とてもお得に電力会社を変更することができるんですよね。
僕もエネチェンジでエバーグリーン・リテイリングと契約をして年間2万円くらい電気代が安くなりました。
北海道でエアコン暖房を使う場合は、エネチェンジで電力会社を変更しましょう。
そうすれば都市ガスのセントラルヒーティングより、安くエアコン暖房を使うことができますよ。
エネチェンジを使った忖度のない感想をまとめた記事があるので、ぜひ見てみてくださいね。
ここまでセントラルヒーティングとエアコンにかかる暖房費を比較してきました。
ぜひ北海道の暖房選びの参考にしてくださいね。
次にセントラルヒーティングとエアコンの違いについて解説していきます。
エアコンとセントラルヒーティングの違い
セントラルヒーティングとエアコン、どちらも良い面があれば悪い面もあります。
そこで2つの暖房の違いについて解説していきます。
はじめにセントラルヒーティングの特徴を解説していきますね。
セントラルヒーティングの特徴
まずはセントラルヒーティングのデメリットを紹介します。
セントラルヒーティングのデメリット
セントラルヒーティングのデメリットは以下のとおりです。
- 冷房機能がない
- 初期コストが高い
セントラルヒーティングには冷房がついていません。
近年の北海道は温暖化の影響か、夏はかなり暑い日が続くようになりました。
なので冷房が欲しい人は、セントラルヒーティングとは別に冷房を準備する必要があるんですよね。
また初期コスト(設置費用)が他の暖房器具と比べて高いです。
新築で家を建てる場合はそこまで気にならないかもしれませんが、リフォームで設置する場合は100~200万くらいかかるでしょう。
セントラルヒーティングのメリット
セントラルヒーティングのメリットは以下のとおりです。
- 乾燥しにくい
- 家全体が温まる
- 音がほとんどしない
- 熱源の選択肢が広い
セントラルヒーティングは無風で家を暖めるので、家の中が乾燥しにくく、運転音もほとんどしません。
また各部屋や配管が通っている廊下や階段など、家全体を暖かくしてくれるので、温度ムラができにくく身体にやさしいですよ。
さらにセントラルヒーティングを導入するときに、熱源の選択肢が幅広いのもメリットです。
新築やリフォームをするときに『都市ガスが通ってないけどプロパンはイヤだから灯油にしたい』など選ぶことができますよ。
エアコン暖房の特徴
次にエアコンのメリット・デメリットを紹介します。
エアコン暖房のデメリット
エアコンのデメリットは以下のとおりです。
- 室外機が雪で埋まらないようにする必要がある
- 空気が乾燥する
エアコン暖房を使うと、家の中の空気が乾燥しやすくなります。
エアコン暖房を使う場合は、加湿器の使用や洗濯物の部屋干しなどの工夫が必要になるでしょう。
またエアコンの室外機は屋外に設置するので、北海道の場合は雪で埋まらないように、架台の上に設置するか除雪をする必要があります。
室外機が雪に埋まってしまうと、家が温まりにくくなったり、故障の原因になりかねません。
エアコン暖房のメリット
エアコン暖房のメリットは以下のとおりです。
- 安全性が高い
- 場所を取らない
- 空気がキレイになる
- 夏には冷房として使える
エアコンは熱源が電気で火を使わないので、暖房器具の中でも安全性の高さはピカイチです。
また壁の天井付近に設置する場合がほとんどなので、エアコン暖房を選ぶと家具の配置などがしやすいですね。
さらにエアコンには空気清浄機能が付いているので、家の中の空気がキレイになります。
そして冷房として使うことができるので、猛暑が続く北海道の夏を快適に過ごすことができるのもメリットになりますね。
【結局どっちが良いの?】自分に合った方を選ぼう
『それぞれのランニングコストやメリットは分かったけど、結局私はどっちを選べば良いの?』
そう思いますよね。
結論は自分に合った方を選ぶことです。
そこで「セントラルヒーティングが合っている人」と「エアコン暖房が合っている人」をお伝えしていきます。
セントラルヒーティングが合っている人
セントラルヒーティングが合っている人はこんな人です。
- 寒さに弱い人
- 家族が多い人
- 乾燥に弱い人
- 都市ガスの地域に住んでいる人
セントラルヒーティングは家全体を効率よく暖めてくれるので、寒さに弱い人や家族が多い人に向いています。
僕もセントラルヒーティングの家に住んでから、寒さに悩むことは一切なくなりましたよ。
-20℃を下回る地域でも、毎日暖かく過ごせています。
またセントラルヒーティングはエアコンと違い輻射熱(赤外線)で温めるので、家の中の空気が乾燥しにくいんですよね。
なので乾燥に弱い人にとても向いています。
さらに「都市ガス エコジョーズ」が、セントラルヒーティングの中でランニングコストが一番安く済みます。
都市ガスエリアに住む人にはオススメですよ。
エアコン暖房が合っている人
エアコン暖房が合っている人はこんな人です。
- 暑さに弱い人
- 小さい子供がいる人
- 電力会社を変えることに抵抗がない人
エアコンは暑い夏の日には冷房として使えるので、「暑さに弱い人」にはオススメです。
暖房のオフシーズンでも活躍してくれるので、夏の気温が高くなってきている北海道にはありがたい暖房器ですね。
またエアコンは空気清浄機能が付いていたり、高い場所に設置するので「小さいお子さんがいる人」にも向いていますよ。
子供が小さいと空気の汚れには敏感になりますし、手の届く場所に暖房器具があると、やけどや暖房器具の破損なども気になります。
我が家は子供がパネルヒーターに登ってジャンプするので、壊れないか心配になります。
そしてエアコン暖房は「電力会社を変えることに抵抗がない人」にはピッタリです。
電力会社を変えることでエアコンにかかる暖房は圧倒的に暖房費が安くなりますよ。
北海道で使われている暖房器具の中でも、一番安くなるかもしれません。
ちなみに寒冷地エアコンの暖房について詳しくまとめた記事もありますので、よかったら参考にしてくださいね。
▼エアコン暖房まとめ▼
安くて自分に向いている暖房器具を選んで暖かく暮らそう
この記事ではセントラルヒーティングとエアコン暖房を比較した結果をお伝えしてきました。
まず暖房費の比較ですが、
- セントラルヒーティングは「北ガスの都市ガス」
- エアコン暖房は「ほくでん 従量電灯B 40A」
を使った場合、そこまで大きな差はありませんでしたが、都市ガスセントラルヒーティングの方が安いということが分かりました。
ですが電力会社を「ほくでん」から「自分に合った電力会社」に変えると、エアコン暖房の方が圧倒的に安くなります。
我が家の暖房費で計算した場合、
- 都市ガス エコジョーズのセントラルヒーティングが「28,522円」
- 我が家の電力会社でエアコン暖房を使うと「21,313円」
という結果になり、エアコン暖房の方が月々7,000円以上お得になります。
とはいえ、北海道で103社ある中から自分に合った電力会社を見つけるのは大変ですよね。
そこでオススメなのが「エネチェンジ」という電力会社比較サイトです。
WEBで3項目入力するだけで、おすすめの電力会社を教えてくれますよ。
またシュミレーションも手続きもすべてWEBで完結するので、面倒なやり取りもなく簡単に電力会社を変更できます。
北海道でエアコン暖房をメインにするなら、エネチェンジで電力会社を変更するのがオススメですね。
次にエアコンとセントラルヒーティングの違いについて解説しました。
- 乾燥しにくい
- 家全体が温まる
- 音がほとんどしない
- 熱源の選択肢が広い
- 冷房機能がない
- 初期コストが高い
- 安全性が高い
- 場所を取らない
- 空気がキレイになる
- 夏には冷房として使える
- 空気が乾燥する
- 室外機が雪で埋まらないようにする必要がある
このような特徴から、それぞれの暖房器具が合っている人も紹介しました。
セントラルヒーティングが合っている人は、
- 寒さや乾燥に弱い人
- 家族が多い人
- 都市ガスの地域に住んでいる人
エアコン暖房が合っている人は、
- 暑さに弱い人
- 小さい子供がいる人
- 電力会社を変えることに抵抗がない人
北海道の暖房選びの参考にしてみてください。
自分や家族に合った方を選んで、北海道の冬を少しでも豊かに過ごしてくださいね。
北海道でエアコン暖房を使うときの疑問をまとめたページもありますので、暖かい暮らしにお役立てください。
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