プラダンを使った窓の寒さ対策は、コスパ良く大きな効果が得られるので北海道の冬には必須級です。
しかも難しい工具を使わずにできるので、女性や子供でも手軽にDIYすることができるでしょう。
僕も北海道でたくさんの家に住みましたが、そのたびにプラダンにはお世話になっていました。
そんな低予算・簡単にできるプラダンのDIYですが、窓の寒さ対策をする際に注意することもあります。
そこでこの記事では、プラダンにお世話になった僕がやった窓の寒さ対策と注意点について解説していきます。
- プラダンを使った窓の寒さ対策方法
- プラダンで窓の寒さ対策をするときの注意点
▼家の寒さ対策まとめ▼

プラダンを使った窓の寒さ対策5選
それではプラダンを使った窓の寒さ対策を5つ紹介していきます。
- プラダン二重窓を作る 効果:高
- 窓ガラスの枠(框)にプラダンを貼る 効果:高
- 窓の下半分にプラダンをはめる 効果:中
- 窓ガラスにプラダンを貼る 効果:中
- 窓のサッシにプラダンを貼る 低
1.プラダン二重窓を作る
1つ目がプラダン二重窓を作ることです。
プラダン二重窓は他の方法に比べて少し手間はかかりますが、その分寒さ対策効果は1番高いです。
プラダン二重窓は、額縁がある窓と相性の良いプラダンDIYですよ。
もし家の窓の額縁が狭い場合は、他の方法を使いましょう。
プラダン二重窓の詳しい作り方は別記事で詳しく紹介しています。

2.窓ガラスの枠(框)にプラダンを貼る
2つ目は窓ガラスの枠にプラダンを貼ってガラスを覆う方法です。
窓ガラスとプラダンの間に空気層ができるので、かなりの断熱効果を期待できますよ。
この方法は「FIX窓(開かない窓)」と相性が良いですね。
まず必要な道具を準備しましょう。
- メジャー
- カッター
- マジック
- 長い定規(のようなもの)
それでは窓ガラスの枠にプラダンを貼る方法を解説していきます。
大まかな流れは以下のようになります。
- 取り付ける窓ガラスの枠の横幅+高さをメジャーで測る
- 窓ガラスの枠の横幅+縦の長さより大きいプラダンと両面テープ付きマジックテープを買う
- 横幅+縦の長さに合わせてプラダンをカットする
- 窓ガラスの枠とプラダンの外辺に両面テープ付きマジックテープを貼る
- 窓ガラスの枠とプラダンのマジックテープをくっつけて完成
文章だけでは分かりづらいと思いますので、画像も使って解説していきますね。
まずは①です。取り付ける窓ガラスの枠の横幅+縦の長さをメジャーで測りましょう。
そのあとに②です。プラダンと両面テープ付きのマジックテープを購入します。
先に取り付ける窓ガラスの枠の長さを測れば、プラダンを買う時に失敗しなくなりますよ。
僕は北海道各地にある「ホーマック」で購入しました。
そして③です。横幅+縦の長さに合わせてプラダンをカットしましょう。
このとき窓の横幅+縦の長さに合わせてマジックで印を付けてると、上手にプラダンをカットできます。
そして長い定規(のようなもの)を印にあてて、カッターを使ってプラダンをカットしていきましょう。
次に④です。窓ガラスの枠とプラダンの辺に両面テープ付きマジックテープを貼りましょう。
このとき窓ガラスの枠とプラダンのサイズが同じはずなので、どちらとも外辺(外側)に沿ってマジックテープを貼れば大丈夫です。
最後は⑤です。窓ガラスの枠とプラダンのマジックテープをくっつけて完成になります。
3.窓の下半分にプラダンをはめる
3つ目が窓の下半分にプラダンをはめる方法です。
冷たい空気は下に溜まるので、下半分だけプラダンで寒さ対策しても断熱効果がありますよ。
この方法は、掃き出し窓(床から天井近くまで高さがある窓)と相性の良い方法ですね。
まずは必要な道具を用意しましょう。
- メジャー
- カッター
- マジック
- 長い定規(のようなもの)
それではやり方を説明していきますね。
大まかな流れは以下のようになります。
- 取り付ける窓枠の横幅+奥行をメジャーで測る
- 窓枠の「横幅+奥行×2」より長さのあるプラダンを買う
- プラダンに窓の横幅に合わせて「コの字」にする
- 窓枠にはめ込んで完成
ここでも画像を使って解説していきますね。
まずは①です。取付ける窓枠の横幅+奥行の長さをメジャーで測りましょう。
プラダンを買う前に測ることで「長さが足りなかった~」なんてことにはなりません。
次に②です。窓枠の「横幅+奥行×2」より長さのあるプラダンを買いましょう。
次は③です。プラダンを窓の横幅に合わせて「コの字」にしましょう。
ここが一番大切な工程ですね。
まずはプラダンに、窓枠の「横幅+奥行×2」の長さのところにマジックで印を付けましょう。
そして長い定規(のようなもの)を印にあてて、カッターを使ってプラダンをカットしていきます。
次はカットしたプラダンの横の両端から、窓枠の奥行の長さに印を付けましょう。(上下2つ)
そして上下2つの印に合わせて長い定規(のようなもの)を当てて、プラダンの皮一枚が残るようにカッターで切れ込みを入れます。
あとは加工したプラダンを「コの字」に折りましょう。
ここまで来たらもう完成したようなもんです。
最後は④です。加工したプラダンを窓枠にはめ込みましょう。
はめ込んでプラダンが固定されていれば完成です。
はめ込んでもプラダンが倒れてくるようであれば、剥がしやすいテープなどで固定しましょう。
難しく思うかもしれませんが、実際やってみるとすごく簡単にできますよ。
4.窓ガラスにプラダンを貼る
4つ目は、窓ガラスに直接プラダンを貼る方法です。
冷たくなった窓ガラスが室温を冷やすのを防いでくれますよ。
この方法はどんな形状の窓にも使うことができます。
しかし「網入り板ガラス・複層ガラス・Low-E複層ガラス」は割れてしまう可能性がわずかですがあるので使わない方が良いですね。
まずは必要な道具を用意しましょう。
- メジャー
- カッター
- マジック
- 長い定規(のようなもの)
それではやり方を説明していきますね。
大まかな流れは以下のようになります。
- 取り付ける窓ガラスの横幅+高さをメジャーで測る
- 窓ガラスの「横幅+高さ」より大きいプラダンと両面テープ付きマジックテープを買う
- プラダンを窓ガラスの「横幅+高さ」に合わせてカットする
- 窓ガラスとプラダンの外辺に両面テープ付きマジックテープを貼る
- 窓ガラスとプラダンのマジックテープをくっつけて完成
こちらも画像を使って解説します。
まず①と②は見たまんまですが、取り付ける窓ガラスの寸法を測ってからプラダンやマジックテープを買いましょう。
そして③です。プラダンを窓ガラスの「横幅+高さ」に合わせてカットしていきましょう。
必ず窓ガラスの寸法に合わせてマジックで印を付けてから、長い定規(のようなもの)とカッターを使ってカットしましょうね。
次に④です。窓ガラスとプラダンの外辺に両面テープ付きマジックテープを貼りましょう。
③までの工程がしっかりできていれば、窓ガラスとプラダンの大きさは同じはずです。
なので窓ガラスとプラダンの外辺にマジックテープを付ければ大丈夫ですよ。
最後に⑤です。窓ガラスとプラダンのマジックテープをくっつけて完成です。
これで窓ガラスの影響によって寒くなっていた室温が、圧倒的に下がりにくくなりますよ。
5.窓のサッシにプラダンを貼る
5つ目は窓サッシにプラダンを貼る方法です。
これはアルミサッシに相性の良い方法になります。
アルミは熱伝導率が高く、冬はとても冷たくなる素材なんですよね。
そこにプラダンを貼り付けることでアルミサッシが室温を冷やすのを防ぐ効果があります。
このプラダンDIYはあまり工程を考えなくても、サッシを覆うことができればOKですよ。
僕がやったやり方を簡単に紹介しますね。
まず必要なものを用意しましょう。
- カッターorハサミ
- マジック
大まかな流れは以下のようになります。
- プラダンと防水用両面テープを購入する
- プラダンをサッシに当てて印を付ける
- 印に合わせてプラダンをカットする
- プラダンに両面テープを付けてサッシに貼って完成
これも画像を使って解説しますね。
まず①です。この方法は細かく寸法を測らなくても大丈夫なので、始めからプラダンを用意しちゃいましょう。
ざっくり「このくらいの長さが必要かな~?」でプラダンを選んじゃっても大丈夫ですよ。
なんなら他の寒さ対策で余ったプラダンでも大丈夫なことが多いです。
またサッシはすごく結露しやすいので、両面テープは防水の物を用意します。
次に②です。プラダンをサッシに当てがって、サッシがプラダンで隠れるくらいのところに印を付けます。
そして③です。つけた印に合わせてプラダンをカットしましょう。
このとき、プラダンがサッシよりも大きくなる分には問題ありません。
小さくならないように気を付けましょう。
最後は④です。プラダンに両面テープを付けてサッシに貼って完成です。
これでサッシからの冷気はシャットアウトできるますよ。
ここまでプラダンでできる窓の寒さ対策について解説してきました。
しかし、実はプラダンで窓の寒さ対策をするときにいくつか注意することがあります。
プラダンで窓の寒さ対策する際の注意点
簡単・低コストでできるプラダンの寒さ対策ですが、プラダンを使う上で注意することがあります。
注意点をしっかり理解したうえで、プラダンで窓の寒さ対策をしましょう。
- 日光で劣化しやすい
- 結露しやすくなる場合ある
それでは1つずつ詳しく解説していきますね。
日光で劣化しやすい
1つ目は、プラダンは日光で劣化しやすくなるということです。
プラダンはポリプロピレン樹脂という紫外線に弱い原料でできています。
日当たりの強い窓にプラダンで寒さ対策をすると、半年~1年で「割れ」や「反り」が出てきちゃうんですよ。
もっとひどい場合は、持っただけでボロボロと崩れ落ちてくるようですね。
なので日当たりが弱い窓にプラダンで寒さ対策するようにしましょう。
もし「そんなにすぐ劣化するならプラダンはやめておこうかな」と思った人は、プラダン以外の窓の寒さ対策についてまとめた記事がありますので参考にしてください。

また日当たりの強い窓には、紫外線に強い「ポリカ中空ボード」を使って寒さ対策するのも良いですよ。
ポリカ中空ボードは値段はプラダンの3~4倍しますが、日光に強く耐久性が高いので日当たりが強い窓にも安心して使えますよ。
結露しやすくなる場合がある
2つ目はプラダンで窓の寒さ対策をすると、結露しやすくなる場合があるということです。
なぜかと言いますと、「空気の循環率・通気性」が低い空間ができるからなんですね。
実は通気性が低かったり、空気が循環していない環境は結露しやすいんです。
冬は室内と外の温度差が大きいので結露しやすくなりますよね。
そこにプラダンで窓の寒さ対策をすることで、もともとあった窓との間に通気性が低い空間ができます。
通気性が低い空間ができることで、プラダンで窓の寒さ対策をする前よりも結露の可能性が高くなってしまうんですよね。
とはいえ、北海道のような窓の寒冷地で寒さ対策をしないと、暖房費がえげつないことになります。
ですので、結露対策も一緒にやっていきましょう。
窓の結露対策については、別の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

みなさんもプラダンにお世話になろう
この記事では「プラダンを使った窓の寒さ対策」と「プラダンで窓の寒さ対策をするときの注意点」について解説しました。
プラダンを使った窓の寒さ対策は主に5つあります。
- プラダン二重窓を作る
- 窓ガラスの枠(框)にプラダンを貼る
- 窓の下半分にプラダンをはめる
- 窓ガラスにプラダンを貼る
- 窓のサッシにプラダンを貼る
これらのDIYは基本的にカットする工程が一番重要です。
しっかりと寸法に合わさてカットすることで断熱効果も高まるので、丁寧にカットしていきましょう。
そしてプラダンを使った窓の寒さ対策の注意点は2つあります。
- 日光で劣化しやすい
- 結露しやすくなる場合ある
日当たりが強い窓にはプラダンを使わず「ポリカ中空ボード」で寒さ対策しましょう。
結露に関しては、北海道など冬に0℃を下回る寒冷地は窓の寒さ対策を優先した方が良いですね。
結露は別の方法で対策した方が効果もあります。
プラダンを使った窓の寒さ対策をして、厳しい冬をあったかく過ごしてくださいね。
家の寒さ対策の記事をまとめたページもありますので、北海道の暮らしにお役立てください。

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